調査研究事業は、不動産鑑定評価の各手法等で必要となる判断の根拠や各種データの調査、分析を行うとともに、併せて次のような調査研究を実施しています。
これらの調査研究内容を佐賀県内の不動産鑑定業者に提供することで、不動産鑑定評価の質の向上を図り、公正な不動産取引の促進を行うものです。
・短期地価動向調査
・佐賀市、唐津市、鳥栖市では、地価全体の平均の下落幅は縮小している。
・人口減少や高齢化率が高い地域、挟い幅員の既成住宅地や古い住宅団地などは、依然として需要が弱く下落傾向にある。
・佐賀市やその近郊の街路条件の良い地域や新規分譲地などでは、需要の回復傾向を強めており上昇地点もある。
鳥栖市の一部地域では地価の回復傾向が表れており、昨年に引き続き上昇地点もある。
佐賀市内について
・市街化区域の街路条件の良い地域や市街化調整区域の小規模開発により整備された地域は、住宅需要の回復傾向を強めている。
・上記の市街化調整区域の開発案件は、比較的街路条件・環境条件が整った低価格の戸建分譲用地が供給されていることから、近隣の競合関係にある地域については下落が続いている。
唐津市内について
・新規の開発案件が少なく、10区画以内の小規模な分譲のみとなっており、画地規模や建物のグレードを抑えた物件が主流となっている。鏡地区の区画整理事業地内の分譲地は売れ行きは好調であるが、供給が限定されている。
鳥栖市内について
・郊外の古い住宅団地などは依然として下落傾向にあるが、新規分譲地の引合いは増えている。
・特に、蔵上地区や弥生が丘地区は人気があり、地価は上昇している。
・人気の地区は需要はあるもののやや供給不足の状態にある。
・田畑価格動向調査
佐賀県内の田取引と畑取引を調査し、これらの調査研究内容を佐賀県内の不動産鑑定業者に提供することで、不動産鑑定評価の質の向上を図っています。
・林地価格動向調査
佐賀県内の林地取引を調査し、これらの調査研究内容を佐賀県内の不動産鑑定業者に提供することで、不動産鑑定評価の質の向上を図っています。